山口県美祢市にある、国の特別天然記念物 “秋芳洞” に行ってきました。
“秋芳洞” は、日本最大のカルスト台地 “秋吉台” の地下 100m の所にある、
日本最大級の規模を誇る大鍾乳洞です。
秋芳洞は、約100万年に渡って続いた
“地下川による溶食作用と砂礫の堆積、天井などの崩落、洞窟生成物の発達”
によって形成されたといわれています。
現在、その総延長は、約10km。
そのうちの約1Kmが観光コースになっており、そのコース内には、
“青天井”、“百枚皿”、“傘づくし”、“千畳敷”、“黄金柱”、“マリア観音”
といったような名所が20ヵ所以上存在しています。
なお、“秋芳洞” は、もともとは “滝穴” という名前でした。 ( 滝の多い洞窟だから )
それが “秋芳洞” という名前になったのは、1926 ( 大正15 ) 年のことで、
この地をご訪問された東宮殿下 ( 昭和天皇 ) によって命名されたそうです。
※ ちなみに読みは、“しゅうほうどう” ではなく “あきよしどう” です。
この “秋芳洞”、ガイドブックには、
「温度は四季を通じて約17度に保たれているので、快適に観光できます。」
と書かれていたのですが、私個人としては、あまり快適ではなかったです。
というのも、とにかく湿気がすごかったから。( 湿度が90%近くあるそうな )
確かに気温的には “寒すぎず暑すぎず” でしたが、湿気に弱い私とって、
じめ~っとした洞窟内は居心地の良いものではありませんでした。
まあ、景観が他に類を見ないほどの美しさだったので、
湿度がうんぬんは、それほど気にはならなかったですけどね。
「快適か?」と聞かれたら、「そうでもない」と答える程度です。( 笑 )
ところで、“秋芳洞” を見て回っての感想ですが、これはもう、
「すげぇ!」
の一言に尽きます。
地下100m付近に、これだけの規模の空間と、
山があり谷があり川もあるというのは、ちょっと考えられません。
電気も通っていて通路も整備されているので、
「これ、映画のセットかなんかじゃないの?」
と思うくらいの衝撃がありました。
これらが “自然の力によってできたもの” というのは、本当にビックリです。
ちなみに、秋芳洞の入口は全部で3ヵ所あります。
1つは、正門ともいえる “秋芳洞入口”、
もう一つは、正門から見てゴール地点にあたる “黒谷入口”、
そして最後は、秋芳洞入口から700m、黒谷入口から300mのところにある
“エレベーター入口” です。
「秋芳洞を満喫したい!」
という方には “秋芳洞入口” か “黒谷入口” から入るのがオススメですが、
その場合、高低差40mの山あり谷ありと、往復2km歩く覚悟が必要になるので、
足が不自由な方や「それはキツイ!」と思う方は全部見ることを諦めて、
“エレベーター入口” から入って “黒谷入口” まで見て帰るのをオススメします。
エレベーター入口から黒谷入口までなら、そんなに高低差はないし、
距離も往復600mぐらいなので、比較的楽に観光することができます。
また、エレベーター入口は “秋吉台” の展望台にすぐ近くにあるので、
いろんな所を効率よく観光するのにも、ちょうど良いと思います。
さて、今回訪問した “秋芳洞” 、いかがでしたか?
ここは個人的にも、胸を張ってオススメできる場所ですので、
興味のある方は、是非一度、訪問してみてください。
大自然が作りだしたバカでかい規模の空間に、きっと感動すると思いますよ。