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第五福竜丸展示館

2009/09/04
第五福竜丸展示館・外観第五福竜丸

東京都江東区・夢の島公園にある「第五福竜丸展示館」に行ってきました。

「第五福竜丸展示館」は、1954年 ( 昭和29年 ) 3月1日、ビキニ環礁で行われたアメリカ水爆実験により被曝したマグロ漁船「第五福竜丸」の船体、および、その付属品、関係資料を展示している施設です。 「原水爆による惨事がふたたび起こらないように」という願いの下、1976年 ( 昭和51年 ) に開館しました。

本展示館の見所は、なんと言ってもビキニ諸島で被曝した本物の第五福竜丸です。
上段右側の写真のように、展示館内に一隻そのまま収まっています。
「被曝した本物」と聞くと「残留放射能とか大丈夫なの?」と思ってしまうかもしれませんが、 第五福竜丸は 1954年の被曝後、約2年間の残留放射能検査を受けており、その時に検査と放射能除去が行われていますので、当然、大丈夫です。

ちなみに第五福竜丸は、放射能除去が行われた後に改造され、東京水産大学の練習船として使用されました。 やがて老朽化が進んだため、スクラップ状態で江東区夢の島に廃棄されたのですが、これを知った江東区民の保存運動と、それがきっかけで日本中に広まった 「原水爆による惨事を風化させてはならない」というスローガンのおかげで、現在のように大切に保存されるようになりました。

第五福竜丸展示館内の売店第五福竜丸のデッキ横

「第五福竜丸展示館」はとても綺麗で心地よく、おまけに入館無料なので、
私は「夢の島熱帯植物館」を訪問したついでに、よくここに立ち寄っています。
そして、既に何度も見た資料を見ては、「やっぱり核ってこわいなぁ。」などとブツブツつぶやいたりしてます。( 笑 ) ( 端から見たら、完全に危ない人ですね。)

ちなみに私が本館を訪問して一番衝撃を受けたのは、展示物の中にあった、

「日本は世界で唯一、原爆・水爆両方の被害を受けた国」

という一文でした。

これまで「広島平和記念資料館」や多くの戦争資料館で原水爆についての資料をいろいろ見てきましたが、 そこで見た原爆被害や水爆被害の写真よりも、上記の文章の方が強烈に心に残っています。

ところで、この「第五福竜丸展示館」、 入館無料で被曝した船体や貴重な資料を展示しているなど、訪問者にとっては非常にありがたい施設なのですが、ちょっとだけ残念なことがあります。 それは「展示資料の量が多くない」ということです。
もちろん、入館無料の展示館としては十分すぎる量なのですが、原爆の悲劇を扱う「広島平和記念資料館」と比べると、水爆の悲劇を扱う資料館としては、少し寂しいなぁと思います。 まあ、比べる相手が「広島平和記念資料館」というのは無茶な話ですけどね。

ということで、もし「第五福竜丸展示館」を主目的に訪問されるのであれば、
その点は留意しておいた方が良いと思います。
過度の期待をもって訪問すると、肩すかしを食らうかもしれませんよ。( 笑 )

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