栃木県足利市昌平町にある「足利学校」に行ってきました。
足利学校は国の史跡に指定されている「日本最古の総合大学」です。
天文年間 ( 1550年頃 ) の全盛期には学生数3000人という規模を誇り、キリスト教宣教師・フランシスコ=ザビエルによって 「日本国中最も大にして最も有名な坂東の大学」と海外に伝えられるほど活気にあふれていましたが、江戸時代の末期頃から衰退して、のち明治5年に廃校となりました。
尚、この学校の歴史が明確なのは室町時代に上杉憲実によって学校が整備されてからで、
それ以前の歴史、特にその建設については諸説 ( 国学の遺制説・小野篁創建説・足利義兼創建説など ) があり、現在も解明されていません。
足利学校では儒学中心の教育を行っていたため、孔子に纏わるものが多くあります。
( 3つの門 - 入徳門・学校門・杏壇門 - や、孔子廟、孔子像など。)
他には、国宝や重要文化財の書籍が閲覧できる「遺蹟図書館」や、当時の学校内の様子を復元した各施設があります。
ちょっと驚いたのは、方丈 ( 講義や学校行事などが行われた建物 ) に「徳川幕府歴代将軍の位牌」が、ずら~っと並べられていたこと。
徳川家康と足利学校との結びつきが強かったことから、ここに歴代将軍の位牌が安置されているとのことですが、とにかく、3代将軍・家光から、11代将軍・家斉までの位牌が並ぶ様は圧巻でした。
今回、足利学校を訪問して感じたことは「ここは凄く歴史の詰まったところだなぁ」ということ。
特に歴史文書や史跡に興味のある方なら、訪問して1~2時間は軽く過ごすことができると思いますので、是非、訪問してみてください。