千葉県香取市佐原にある「加藤州十二橋」に行ってきました。
「加藤州十二橋」とは、水郷佐原の加藤州に張り巡らされた水路「江間 ( えんま )」に架かる小さな橋々の総称、または、その橋が架かっている地区のことを言います。
小さな橋々を総じて「十二橋」と呼ぶのは、かつて12本の橋が架かっていたから。
これらの橋々は、水戸光圀公の考案により架けられたといわれています。
なお、加藤州の人々は基本的に舟によって江間を移動していたので、「橋が架けられた」といっても立派な橋ではなく一枚板の簡単なものが架けられました。
現在の加藤州には11本の橋があり、そのほとんどが観光用に改修されています。
また、観光客向けに「加藤洲十二橋巡り」というものが行われており、女船頭さんが操るサッパ舟に乗って、江間から十二橋を望むことができるようになっています。
「加藤州十二橋」を訪問した感想は、
「情緒はあるけど… でもなんか不思議なところだなぁ。」
というものでした。
訪問前は「昔ながらの民家の間をサッパ舟が縫って行く」というのをイメージしていたのですが、実際訪問してみるとそういう雰囲気はなく、至って現代風でした。
橋も河岸も改修されているので、その風景は「ありふれた風景」にしか見えません。
でも、そんな「ありふれた風景」の中をサッパ舟が行く様子は、
見てるとやっぱり情緒的で、なんだかとても不思議な気持ちになりました。
サッパ舟が入っただけで、何故かとても情緒ある良い風景になるんですよね。
ちなみに架かる橋々は、民家の中、あるいは、民家と繋がっているものがほとんどなので、観光客の通行は基本的に不可能となっています。
ただ、観光者でも橋の上までは行けるようになっているものも幾つかあるので、それらの上に立って江間を望めば、ザッパ舟が行き交う様子を間近に見ることができます。
※ もちろん、近隣住民の方々やザッパ舟の皆さんのご迷惑にならないよう配慮が必要です。
さて今回訪問した「加藤州十二橋」、個人的には訪問して良かったと思っています。
加藤州周辺に広がる水郷風景も素晴しいので、皆さんも是非訪問してみてください。