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鎌倉文学館

2009/12/18
鎌倉文学館・正門鎌倉文学館

神奈川県鎌倉市長谷にある「鎌倉文学館」に行ってきました。
鎌倉文学館は、鎌倉にゆかりのある文学資料や、
鎌倉文士の著書、原稿、愛用品などを収集、保存、展示している文学資料館です。

■ 鎌倉文士とは ■
かつて鎌倉に住んでいた、夏目漱石、芥川龍之介、川端康成、与謝野晶子、高浜虚子、
小林秀雄らをはじめとする約300人以上の小説家、歌人、俳人、評論家たちの総称です。

この建物は元々、旧加賀藩前田家の末裔・前田利嗣の鎌倉別邸として、
1890年 ( 明治23年 ) 頃に建てられたものでした。
その後、「火事によって焼失→再建→関東大震災によって倒壊→再建」を繰り返したのち、 第二次世界大戦後にはデンマーク公使や佐藤栄作の別荘として使用されていましたが、 1983年 ( 昭和58年 ) に鎌倉市に寄贈され、1985年 ( 昭和60年 ) 10月に鎌倉文学館として一般公開されました。

遠くに「由比ヶ浜」を望むことができる高台に位置しており、また園内には170種200株のバラを有するバラ園もあるので、とても風光明媚な景観となっています。
もちろん館内展示物も充実しており、名の知れた文豪達の鎌倉での生活や活動に関する資料を見ることができるほか、建物そのものの様式なども見所となっています。

鎌倉文学館の庭園と本館鎌倉文学館・庭園から由比ヶ浜方面を望む

私が今回「鎌倉文学館」を訪問して感じたのは、

「なんて静かで心落ち着く場所なんだろう」

ということでした。

観光地から少し離れた住宅街、さらにそこから少し離れた
小高い山の斜面に位置しているということもあってか、全体的にすごく静かでした。
こんな環境なら、著名人達がここを別荘として利用したのも理解できます。

鎌倉文学館は、大きく分けると2つの見所に分かれていました。
一つは、庭園として整備されている「園内」で、もう一つは「文学館内」です。

「園内」は起伏に富み、いろいろ見所もあって、散策にちょうど良い感じでした。
敷地面積はそれほど大きくないのですが、周囲の静けさや趣ある風景も相まって、
語らいながらのんびり散策するにはもってこいという感じでした。

一方の「文学館内」の方も、とても静かで落ち着く雰囲気でした。
展示資料はとても見やすく、スタッフの方々も、とても親切だったので、
すごく居心地が良かったです。

特にスタッフの方々の細かい気配りには、本当に感心しました。
質問や雑談などにも丁寧に対応していただき、
それだけでも「訪問して良かったなぁ」という気持ちになりました。

さて、今回紹介した「鎌倉文学館」。 いかがでしたか?
文学や散策に興味ない人だと、数分もすると飽きてしまうかもしれませんが、
それらに興味のある人だと、何時間でも楽しく過ごせる場所だと思いますので、
是非一度、訪問してみてください。

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