静岡県賀茂郡南伊豆町にある、伊豆半島最南端の岬「石廊崎」に行ってきました。
石廊崎は西に駿河湾、東に相模灘という激しく潮流がぶつかる場所に位置しており、荒波によって浸食された険しい絶壁と太平洋の海原が美しい風光明媚な場所です。
石廊崎にはたくさんの観光名所があります。 中でも代表的なのが「石廊崎灯台」。
日本の灯台50選にも選ばれている石廊崎灯台は、石廊崎の海抜60mの断崖上に立つ白亜の灯台で、1871年 ( 明治4年 ) に設置・初点灯されました。
元は木造だったのですが、1932年 ( 昭和7 ) に暴風で大破したため、翌1933年 ( 昭和8年 ) にコンクリート造に建て替えられ、そのまま今に至っています。
また石廊崎灯台と並んで代表的なのが「石室神社」です。
石室神社は石廊崎灯台の先、絶壁に沿った階段を少し下りた所にある神社で、
海上安全・学業成就・商売繁盛・交通安全・厄除けの神様を祀る万能神社です。
5世紀ごろ石室山金剛院として建立されたといわれていますが、詳細は不明。
現在の社殿は 1901年 ( 明治34年 ) に再建されたものだそうです。
その他にも、石室神社から50m先、岬の先端にある「熊野神社」や、石廊崎の玄関口「石廊崎港」から出る遊覧船など、一見の価値ある観光スポットが多々あります。
私が石廊崎を訪問するのは、今回で2度目。
前回訪問の際は、その景観の素晴らしさを初めて目の当たりにして大感動したのですが、今回は素晴らしさを知っているにも関わらず、またもや感動してしまいました。
やっぱり素晴しいものは何回見ても素晴しいですね。
ちなみに、私の石廊崎一押しポイントは、岬の先端です。
熊野神社という小さな祠がある岬の先端は断崖絶壁で、しかも風が強く吹いているという、高所恐怖症の人なら数秒でダウンしそうなロケーションなのですが、
背後の断崖以外に視界を遮るものがない「太平洋が一望できる」という景観は本当に素晴しいものがあります。
岬に吹く強い風を一身に浴びながら太平洋を眺めていると本当に気分が良く、長時間見ていても飽きることがありません。
石廊崎の景観や環境は、前回訪問時と比較して変わっていないように思いました。
前回の訪問は随分と昔 ( 10年以上前 ) のことなので、しっかり環境保全されてるんだなぁ、と感心しました。
ただ「かつて訪問したことがある者目線」から見ると一つ大きな変化がありました。
それは「石廊崎ジャングルパーク」という施設が閉鎖されていたことです。
石廊崎ジャングルパークは石廊崎灯台から数百mの所あった熱帯動植物園で、結構楽しい施設だったのですが、2003年9月に閉鎖されてしまったそうです。
跡地がボロボロの状態のまま残っていました。
かつてお客さんもたくさんいて賑やかだった頃に訪問したことがあるだけに、
その寂れた姿を見ていると、さすがに時の流れを感じずにはいられませんでした。
さて、今回紹介した「石廊崎」。
伊豆半島最南端という場所だけに誰もが気軽に訪問できる所ではないと思いますが、
「岬の最先端に立って風を浴びながら太平洋を一望する快感」は筆舌しがたいものがありますので、是非一度訪問して体験してみてください。