静岡県伊豆市湯ヶ島にある「浄蓮の滝」に行ってきました。
浄蓮の滝は、川端康成の短編小説「伊豆の踊子」の冒頭に出てくる「天城峠」付近にある滝で、日本の滝100選にも選ばれている伊豆最大級の名瀑です。
その昔、天城山の寄生火山である鉢窪山 ( はちくぼやま ) が噴火した際に形成されたこの滝は、高さ25m、幅7m、滝壷の深さ15mという大きさを誇っています。
天城山国有林の崖を下った深い峡谷の中にあり、そこに行くには傾斜のきつい階段を下っていく必要があります。 明治末期に下り路が開かれるまでは容易に浄蓮の滝に近づくことはできなかったのですが、下り路が開かれてからは観光地として整備されました。
ちなみに「浄蓮の滝」という名前は、かつて滝の付近に「浄蓮寺」というお寺があったことから付けられたと言われています。 現在は名前の由来となった浄蓮寺は存在しないのですが、浄蓮寺で祭られていた不動尊は存在しており、滝に下る階段の途中に祀られています。
私がこの地を訪問するのは、今回で2回目です。
前回訪問した際に良い印象を持っていたので、今回再びの訪問となりました。
観光地・浄蓮の滝の特徴としては、お土産屋さんが充実しているということが挙げられます。
お土産のメインは静岡県伊豆市特産のワサビ。
浄蓮の滝のすぐ側にはワサビ田があって、そこで採れたワサビを使ったお土産がたくさん置いてあるのです。
激辛ワサビのソフトクリームなんかもあるので、ここのお土産屋さんは本当に飽きません。
滝自体は「和歌山・那智の滝」「栃木・華厳の滝」などには到底及びません。
それなりに大きな滝ではありますが、那智・華厳の迫力に比べたら小粒です。
現地であの大迫力を体感した人なら、浄蓮の滝はちっぽけに見えると思います。
でも、私はここの雰囲気が大好きです。
大きな滝にはない静けさと、ワサビが育ち、ニジマスが生息する清流。
それらが作り出す空間が、とっても心地良くて落ち着くんですね。
ところで、上の説明文でも書きましたが、
この浄蓮の滝を見るためには傾斜のきつい階段を下る必要があります。
華厳の滝にあるエレベーターのような便利な文明の機器なんてないので、
自らの足で下っていかなければなりません。
そしてもちろん、下った分を帰りは…
大きな滝にはない静けさと特産品「ワサビ」のお土産が充実している「浄蓮の滝」。
心癒すにも、お腹を満たすにも、あと、メタボ解消 ( 笑 ) にもうってつけの場所だと思うので、是非一度足を運んでみてください。