岐阜県大野郡白川村にある「白川郷合掌造り集落」に行ってきました。
「合掌造り」と呼ばれる独特な形をした屋根を持つ民家が集まった「白川郷合掌造り集落」は、ここから少し北にある「五箇山合掌造り集落 ( 富山県 )」と併せて、
という理由から「世界遺産」に登録されています。
「白川郷合掌造り集落」には様々な見所があります。
合掌造りの家々が立ち並ぶ風景はもちろんのこと、白川郷の生活に関する資料を展示している「旧遠山家民俗館 ( 国指定重要文化財 )」や、築約300年の合掌造り家屋「和田家 ( 国指定重要文化財 )」、
廃村になった合掌造り民家を移築して作られた野外博物館「合掌造り民家園」、白川郷で行われる「どぶろく祭り」に纏わる資料や遺物が展示されている「どぶろく祭りの館」など、
白川郷や合掌造りに纏わる数多くの施設が存在しています。
また集落の中央を走るメインストリートには数多くのお土産屋さんが建ち並び、どぶろくなどの地酒や「さるぼぼ人形」など土地の名物などが販売されています。
ところで、今回「白川郷合掌造り集落」を訪問した感想ですが…
正直なところ、「これが世界遺産?」という感じを受けました。
訪問したのが大型連休中だったことが原因かもしれませんが、とにかく人が多い。
「世界遺産になるほどの、自然たっぷりの美しい田舎」
を想像していただけに、有名温泉街並の雰囲気と人の量にはうんざりしました。
まあ、かく言う私も、その「人の量」の一部だったので、批判できる立場にはありませんが… 場所的に滅多に訪問できるところではないだけに、やっぱり、ちょっと残念でした。
あと、肝心な「合掌造り家屋」に関しても、東京近郊にある民俗資料館などで見ることができるので特に感動はありませんでした。 「景観の美しい集落」という意味でも「合掌造りではないけど、こういう感じの集落は別に珍しくない」と思いました。
たぶん… 世界遺産に登録されたことで多くの人が集まってしまって、いろんなものが変わってしまったんでしょうね。
さて、なんだかとっても厳しい評価になってしまった、今回の「おでかけレポート」ではありますが、
「世界遺産」という肩書きを外して考えれば、私は「白川郷合掌造り集落」は結構良いところだと思っています。
「一応、世界遺産だし、一回見ておくか」くらいの気持ちで過度な期待をしなければ十分楽しむことができると思いますので、機会があれば訪問してみてはいかがでしょうか。
【追記】
冬の豪雪期の「白川郷合掌造り集落」は、とっても良さそうです。
今回は人の量とありふれた景観にがっかりしましたが、公式サイト等の写真に見られる「白川郷合掌造り集落」の冬景色は、なんだかとても神秘的な感じがしました。