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東京都江東区にある「夢の島熱帯植物館」に行ってきました。
「夢の島熱帯植物館」は、東京都立「夢の島公園」内にある植物園です。
「熱帯植物と人々の生活との関わり」を紹介する目的で設立されたこの植物園は、夢の島公園に隣接する新江東清掃工場から出るゴミ焼却熱の余熱を利用して運営されています。

館内の主な施設としては、3つのドームが重なった「大温室」、特別展示やコンサートなどが行われる「イベントホール」の他、「食虫植物温室」「映像ホール」などがあります。
大温室は、Aドーム・Bドーム・Cドームに分かれており、それぞれ「木生シダと水辺の景観」「ヤシと人里の景観」「小笠原の植物とオウギバショウ」というテーマで展示されています。

大温室は凝った作りになっており、Aドームでは滝やその滝をくぐるトンネル、Bドームでは南国風の家屋や展望台、Cドームでは小橋や展望台といった、まるで本物の熱帯地区を訪れたかのようなロケーションになっています。
また、モチーフが熱帯雨林という事もあり、温室内に人工の雨を降らせる「スコール体験」という特別イベントがあったりと、いろいろ楽しめるようになっています。

私が「夢の島熱帯植物館」に持っている印象は、
「派手な熱帯植物に埋め尽くされた賑やかな植物園」　というのではなく、
「熱帯環境の再現に力を入れている落ち着いた植物園」 というものです。

観光重視の熱帯植物園とかだと、温室内に派手な花々が綺麗に咲き乱れていることが多いのですが、夢の島熱帯植物館の場合はどちらかというと緑が目立ち、全体的に落ち着いた感じがします。 もちろん、ランやサンタンカ、フウリンブッソウゲのような見た目に派手な花々もありますが、全体の比率からすると少ない方だと思います。
従って、そういった「派手な熱帯植物」だけを堪能したいという人には、この植物園は不向きかもしれません。

ですが、「リアルな熱帯環境」という意味では、非常に見応えがあります。
温室内は本物の熱帯地区のような作りになっているので、散策していると、派手な植物園ではできないような細かな発見をすることができるのです。
足下の小川にひっそりと生える可愛い若葉を見つけたり、水面の照り返しと木漏れ日でキラキラ光る熱帯雨林の風景など、発見の内容は様々で飽きることがありません。

と、このように、個人的にとてもお気に入りの「夢の島熱帯植物館」なのですが、1点だけ気に入らない所があります。 それは、温室内に「蚊」が多いことです。
「熱帯雨林の再現＝高温多湿」ということで、これは仕方ない事なのですが、訪問したら必ず数ヶ所ほど噛まれるのでいつもイライラしています。
特に私の場合は、しゃがみ込んでカメラ構えてピント合わせて… なんてことをやっているので、蚊にとって絶好のエサになるようです。( 涙 )

さて、今回紹介した「夢の島熱帯植物館」。
派手な花々は少なくとも、リアルな熱帯環境が経験できるとても楽しい植物園だと思いますので、皆さんも是非一度訪問してみてください。

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