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高岡大仏

2009/05/22
大佛寺・表門高岡大仏

富山県高岡市にある「高岡大仏」を見てきました。
大佛寺というお寺にある、この高岡大仏は、「奈良大仏 ( 東大寺 )」「鎌倉大仏 ( 高徳院 )」についで「日本三大大仏」に数えられることもある由緒ある大仏様です。

高岡大仏が最初に登場したのは 1221年 ( 承久3年・鎌倉時代 ) で、当初は少し離れたところにある二上山という所に建立されました。
現在の地に移転されたのは 1609年 ( 慶長14年・江戸時代 ) になってからで、移転は当時の加賀藩主・前田利長によって行われました。

この大仏様はよっぽど火事に縁があるのか、移転後に一度焼失、1745年に再建されるも 1821年に再び焼失、 のち 1841年にまたまた再建されるものの、1900年の高岡大火によってまたまた焼失、という数奇な人生 ( 仏生? ) を辿っています。
( 1900年の焼失の際は顔だけ焼け残り、今も大仏様の台座内に鎮座されています。)

そんな経緯から、「燃えない大仏様を作ろう」という機運が高まり 1933年 ( 昭和8年 ) に、地元産業で名高い「高岡銅器」製の大仏様が建立され、今に至っています。

台座・内部焼失した旧大仏の頭部

ちなみに私は、「日本三大大仏」なるものを知りませんでした。
もちろん、「奈良大仏」「鎌倉大仏」は知っていますし、実際に何度も見ていますが、「高岡大仏」という存在は、今回故あって高岡市を訪問するまでは全く知りませんでした。

ということで、ちょっと色々調べてみたんですが…
どうやら、高岡大仏が「日本三大大仏の一つ」というのは「自称」のようです。(笑)

「自称」ということがわかって、ちょっと拍子抜けしたのですが、
それでも実際に大佛寺を訪問して「高岡大仏」を目の当たりにしてみると、

「なるほど~ さすがに自称するだけのことはあるなぁ」

と感心してしまいました。

お寺の規模や大仏の大きさ・迫力については東大寺や高徳院には到底かないませんが、高岡大仏には前述の2大仏にはない「美しさ」があるように感じました。
簡単に言うと「奈良・鎌倉は男性的」「高岡は女性的」っていう感じです。
今の高岡大仏が建立されたのが割と最近だから「美しい( =経年劣化が少ないぶん綺麗 )」に見えるだけかもしれませんが、印象としてそんな感じがしました。
( 焼け残った顔は、奈良・鎌倉同様に男性的な感じですけど。( 笑 ))

さて、今回訪問した「大佛寺」と、そこに居る「高岡大仏」。
私は「日本三大大仏」とか関係なく「見ておいてよかったなぁ」と思いました。
歴史建造物を見て回るのが好きな方には「高岡大仏」はオススメですので、もし高岡市を訪問する予定がある方は、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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