千葉県千葉市中央区にある「千葉城」に行ってきました。
千葉城は千葉市の中心地にある亥鼻公園に建つ、4層5階建ての城郭建築です。
この城郭建築ができたのはわりと最近で、竣工は昭和42年 ( 1967年 ) です。
内部は1階から3階までが各種資料展示室になっており、4階は空きフロア、そして最上階の5階は展望室になっています。
( 昔訪問した際は4階にプラネタリウムがあったのですが、2007年7月に閉鎖されたそうです。)
入城料は、たったの60円 ( 小中学生は30円 )。
とってもお安いにも関わらず、資料はそれなりに充実しており、展望室からは千葉市の中心街も一望できるので、非常にお得な観光施設です。
ちなみに、訪問した日はちょうど桜が綺麗な時期で、城下の亥鼻公園では「千葉城さくら祭り」が行われていました。 ということで、展望室から辺り一面を見渡すと、ピンクの桜より花見客が陣取っている青いビニールシートの方が目立ってしまって眺望的にはちょっと残念な感じでした。 ( でも雰囲気的にはお祭りムード満載で、とても良い感じでした。)
ところでこの千葉城ですが、実は正式名称を「千葉市立郷土博物館」といいます。
もともとこの地には、平安末期の1126年 ( 大治元年 ) に下総国の豪族・千葉常重 によって建てられた「千葉城 ( 亥鼻城 )」というのがあったのですが、それは天守を持たない館形式の「中世式城郭」でした。
従って、今ここに建っている千葉城は千葉市オリジナルの模造天守です。
( 天守のある城が建てられるようになったのは戦国時代以降で、千葉氏が栄えた平安末期から室町中期にかけての城には天守がありませんでした。)
つまり、「昔あった天守を復元した」というのではなくて、「昔は無かった天守を作っちゃった」ということですね。( 笑 )
と、このように、天守自体には歴史的深みがない「千葉城」ではありますが、観光施設としてはリーズナブルでなかなか良い所だと思いますので、 皆様も千葉市に行く機会があれば、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。