栃木県足利市家富町にある「鑁阿寺 ( ばんなじ )」に行ってきました。
鑁阿寺は「足利氏宅跡」として国の史跡に指定されている真言宗大日派の本山です。
鑁阿寺の歴史は、鎌倉時代 ( 1196年 -建久7年- ) に、源姓足利氏2代目・足利義兼が館の中に持仏堂を建て、守り本尊として大日如来を祭ったのが始まりで、 のち、1234年 -天福2年- に、源姓足利氏3代目・足利義氏が堂塔伽藍を建立し、寺院化が図られました。
もともと武家の邸宅だったこともあって、その敷地の周りには土塁と堀がめぐらされており、形はほぼ正方形。
さらに、正方形それぞれの面に門が設けられていて、一見すると「寺というより武家屋敷?」という感じになっています。
( 「足利氏館」として「日本100名城 -15番-」にも選定されています。)
境内には「本堂」をはじめとする数々の国指定重要文化財や、「多宝塔」をはじめとする数々の県指定文化財があります。 その他、児童公園や売店、ステージや広場などもあり、近隣住民の憩いの場所となっています。
訪問しての感想ですが、正直なところ、あまり感動はありませんでした。
どちらかというと、「観光目的より、のんびりするのが目的で訪問する」というのが合っている場所だと感じました。
それは多分、敷地内に公園や広場があるからだと思います。
「敷地内に近隣住民の憩いの場があることで、歴史色や観光地としての雰囲気が薄れているのでは?」と思いました。
ただ個人的には、観光地として派手派手しくするのではなく、歴史ある場所を地域に馴染ませているという感じが、とても気に入りました。
鎌倉時代と現代の雰囲気が融合した感じがして心地よかったです。
「鑁阿寺は、地域に溶け込んだ、歴史ある場所」、私はそのように感じました。
皆さんも、もし足利に足を運ぶことがあれば、「ちょっと公園で休む」ような感覚で鑁阿寺を訪問されてみてはいかがでしょうか?