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加曽利貝塚

2009/07/17
加曽利貝塚公園・入口付近のモニュメント復元された竪穴式住居

千葉市若葉区桜木町にある「加曽利貝塚」に行ってきました。
加曽利貝塚は縄文時代中期から後期にかけて形成された貝塚 ( 貝の身をむいた後に残る貝殻を捨てた場所 ) で、国の史跡に指定されています。

この貝塚は縄文中期に形成された環状の「北貝塚」と、縄文後期に形成された馬蹄形の「南貝塚」の2つから形成されており、全体的には大きな8の字型をしています。
総面積は約13.45ヘクタール。その規模は日本はもちろん世界でも最大級の貝塚として名を馳せています。

1887年 ( 明治20年 ) に学会に発表されたのち長年に渡って管理・調査されていましたが、 1960年代 ( 昭和30年代 ) 後半の高度成長期時代に土地の買収が行われて地区開発が始まり、貝塚の一部が破壊されてしまいました。
それを機に全国で貝塚保存運動が高まり、その甲斐もあって、1971年 ( 昭和46年 ) に北貝塚、1977年 ( 昭和52年 ) に南貝塚が国の史跡に指定されました。
それ以降は様々な調査が進められると同時に「遺跡全体を展示物と考えた野外博物館」として丁寧に整備され、史跡公園として多くの人の憩いの場となっています。

加曽利貝塚博物館・入口竪穴式住居跡

加曽利貝塚には見所がたくさんあります。
1966年 ( 昭和41年 ) に開館した、縄文時代に纏わる様々な展示物がある「加曽利貝塚博物館」をはじめ、発掘状態のまま残されている竪穴式住居跡を見ることができる「竪穴式住居跡群観覧施設」や、 本物の貝塚の断層面を見ることができる「貝層断面観覧施設」、縄文時代の居住区を再現した「復元集落」などなど、とても珍しいものが多々あります。

多々あるのですが… これらの見所は基本的に旧時代の跡地なので、興味がない人には「ただの草原」とか「湿度が高くカビ臭い穴ぐら」にしか見えないと思います。
しかも広大な貝塚にこれらの見所が点在しており、全部見て回ろうと思ったら結構歩くことになるため、興味がない人と一緒に行くと「面白くない上に疲れる」と愚痴を言われる可能性が非常に高いです。

ですが、少しでも興味がある人にしてみると、ここは非常に楽しめます。
入館料60円の「加曽利貝塚博物館」を除く全ての施設が無料、しかもそれらは、他に例のない「作り物ではない本物の」竪穴式住居跡や貝塚断面というレアっぷり。
( 通常は模型だったり人工復元モノ。ここのは本物なので多湿でカビ臭い。)
さらに、唯一有料の博物館も、60円とは思えないほどの充実っぷり。
( しかも、昭和天皇・皇后、現天皇・皇后・皇太子らも訪問された由緒ある博物館 )
加曽利貝塚は、歴史好きや珍しい物好きには本当に楽しめる場所となっています。

ということで、このレポートを見て興味が沸いた方は、是非訪問してみてください。
ただし、興味がない人と一緒に行くと文句を言われるかもしれないので、
一人で行くか、興味がある人を誘って訪問するようにしてくださいね。( 笑 )

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