富山県中新川郡立山町にある「黒部ダム」に行ってきました。
「黒部ダム」は、富山県の立山駅と長野県の扇沢駅を結ぶ国際的山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の道中にある、日本を代表する大規模ダムです。
「黒部ダム」の着工は 1956 ( 昭和31 ) 年、竣工は 1963 ( 昭和38 ) 年。
第二次世界大戦後、高度成長期時代に突入した際に深刻な問題となっていた関西地区の電力不足を解消するために関西電力によって7年の歳月を掛けて建設されました。
ダム型式は「アーチ式ドーム越流型」。総貯水量は約2億立方メートル。
堤高 ( ダムの高さ ) は 186m あり、これは現時点で日本一の高さとなっています。
標高3000m級の連峰に囲まれた秘境に日本最大級のダムを建設するという「史上最難関のプロジェクト」だったため建築は難航、その結果、多くのエピソードが生まれました。 その内容は「映画・ドラマ:黒部の太陽」や「NHKドキュメンタリー・プロジェクトX」など、様々なメディアにも取り上げられています。
ちなみに「黒部ダム」のことを「黒四ダム」と呼ぶことがありますが、これは「黒部ダム」にある発電施設の名称が「黒部川第四発電所」であることに起因します。
私が「黒部ダム」を訪問して最初に発した言葉は、「疲れた…」でした。
とにかく、ここに来るまで凄く時間が掛かりました。
今回私は立山側から「立山黒部アルペンルート」を移動してきたのですが、この黒部ダムまで来るのに約5時間も掛かりました。 しかもほとんどが待ち時間。 到着したときは「黒部ダム」に対する感動よりも、人混みと待ち時間から解放された事に対する喜びの方が圧倒的に勝ってました。
しかし、そこは天下の「黒部ダム」。( 笑 )
さすがに国内有数の観光名所というだけあって、徐々に感動がこみ上げてきました。
感動ポイントとしては、まず「周囲の連峰の姿」。やっぱりこれは凄かった。
次に「堤高の高さ」。高所恐怖症の方なら簡単に卒倒できるほどの迫力です。( 笑 )
そして、一押しの「展望台からの眺めの美しさ」。
広角レンズでも収まりきらない大パノラマと奥にそびえる連峰、そこに映える黒部湖は本当に美しかったです。
なお、展望台に行くためには 約220段もある階段を登らなければならないので体力に自信のない方は注意が必要です。
階段以外に展望台に行く手段はないので、美しい眺望を望むなら決死の覚悟で登り切るしかありません。
ところで「黒部ダム」と言えば、よく「豪快な放水シーン」が映像で流されていますが、放水は「毎年6月26日~10月15日」の期間しか行なわれておらず、期間外に訪問しても「放水シーン」を見ることはできません。 ( ということで、残念ながら私は見ることができませんでした。)
「放水シーン」を見ることができなかったのは非常に残念ではありますが、それ以外にも十分楽しむことができたので総合的には大満足です。
待ちを含めた移動時間が非常に厄介ではありますが、訪問して損はないと思います。
皆さんも、是非訪問してみてください。