あれは去年の夏のこと。
とある本屋さんにて、こんな本を見つけてしまいました。
「東京銭湯 お遍路MAP」
この本は「東京都浴場組合」が発行している、
「東京の全ての銭湯をお遍路さんのように巡って、楽しく完全制覇しよう!」
という内容の、いわゆる キャンペーン本 です。
【参考】 東京都浴場組合 - http://www.1010.or.jp/ -
当時、ちょうど 彩クリWEB の企画を探していた僕は、
なにやら楽しげな表紙絵とモノ珍しさに心を奪われ、この本を元に、
「地元・東京都江東区の銭湯34箇所を、完全徒歩による お遍路 で巡る」
という企画を立案しました。
そして、気温37度、晴天の真夏日 に企画を実行。
移動距離 約35Km、時間にして 約12時間 ほど歩き廻った結果、
なんとか34箇所すべてを廻りきり結願成就を達成。
また、その場で 34番札所「不二の湯」 に入って満願成就も達成。
晴れて「企画完了!」となったのでした。
しかし・・・
気温37度、かつ、ピーカン照りの中をノンストップで歩き廻ったため 軽い脱水症状 を起こしてしまい、しかも 足の裏全面水ぶくれ&股関節付近が疲労痛 で体が崩壊。
さらに、その状態が数日に渡って続き、日々の生活にも支障が出たため、
「この企画、もう二度とやらねぇ」
僕はそのとき、そう心に誓ったのでした。
心に誓ったのです。
心に誓ったのです・・・が、
またやることになりました。( 笑 )
題して 「東京銭湯巡礼2」 です。 ( ネーミングにヒネリなし )
ということで、サクっと恒例のルール説明にいきましょう。
「東京銭湯 お遍路MAP」に書いてある順番どおりに銭湯を巡ります。
尚、「東京銭湯 お遍路MAP」では「お遍路MAP」が各区域ごとに分かれていて、それぞれの区域で番号が1から順番に振られているので、この企画でも、その方式に従うことにします。
つまり、今回の企画では東京にある銭湯(約900件)全部を廻るのではなく、ある1つの区域にある銭湯を巡ることにします。
で、今回巡る区域は「中央区」(銭湯数11件)。
お遍路さんといえば、やっぱり「徒歩」。
元祖お遍路さんの時代は車や自転車なんてものはなかったので、当然です。
お遍路さんという「苦行」をやっているのですから、その道中は食べ物を食してはいけません。水分補給のみが許されます。
銭湯に到着したら万歩計と時間をチェックして、外観の写真を撮ります。
その時点では、決して風呂には入ることは許されません。
辛く苦しい旅を乗り切ってこそ、幸せ(入浴)を掴むことができるのです。
お遍路さんには「結願成就」と「満願成就」というものがあります。
ということで、こちらもその慣わしに従って…といきたいところですが、東京銭湯巡礼の場合、総本山っていうのが不明なので、この企画では、
とします。
入浴する銭湯は、お遍路で巡ってきた銭湯であれば、どこでもOKとします。
ということで、「どの銭湯に入るか」を物色しながらの巡礼になります。
時間制限は設けません。
ただし「満願成就」するまでは、帰ることは許されません。
と、ルールはこんな感じです。
「1日で中央区の銭湯を歩いて全部廻ろう。」
「全部廻りきったら、どこか良さげな銭湯にゆっくり入浴しよう。」
ってな感じで、前回のルールと全く同じです。
ちなみに、
「前回の銭湯巡礼のあと、
『もう、銭湯巡礼は絶対に嫌だ!』
って、あんなに嫌がっていたのに、なんでまたやるの?」
という質問を何人かの方から受けたので、この場を借りて返答を。
えー、理由は2つありまして、1つは、
「久々に中央区の銭湯を巡ってみたい。」
と思ったから。
実は、僕は昔 ( つーか大昔 ) 、 中央区新富に住む叔母さんの家に下宿していたことがありまして、その近辺の銭湯にはよく通ってたんです。
なので、中央区の銭湯のうち 「2番:銀座湯」 「4番:入船湯」 「5番:湊湯」 の3つには、過去に入ったことがあります。( 場所もバッチリ覚えてます )
ということで、
「昔よく通った銭湯に、久しぶりに行ってみたいなぁ」
と思ったのが1つの理由です。
で、もう1つの理由は・・・
ただ単に 「気が向いたから」 です。( 笑 )
「前回は真夏日の昼過ぎ出発で合計34箇所も巡ったから辛かったわけで、
春とかで、しかも巡る銭湯が少なければ、実はそんなに辛くないかもしれない。
いや、むしろ新しい発見とかがいろいろできて、すごく楽しいかもしれない。」
ある時、ふと、そんな風に思ったので、性懲りもなく「また巡礼してみるか」と。
さて、前フリはこの辺にして、次週はいよいよ出発です。
今回の 東京銭湯巡礼 は果たしてどうなるのか、皆様、乞うご期待!