カメラには「シャッター」という部品が付いています。
「シャッター」はフィルムやデジカメのセンサーに伝える光の量を調節するための部品です。
シャッターは、フィルムやセンサーに余計な光を伝えないようにするために、通常は閉まっています。 シャッターボタンを押すとシャッターは開き、フィルムやセンサーに光が伝わるようになります。
開いたシャッターは、「ある時間」を経過すると再び閉まります。 その「ある時間」のことをシャッタースピードといいます。 シャッタースピードは秒単位で示され、その値が小さければ小さいほどシャッターが開いている時間が少ないことを意味します。 シャッタースピードはカメラで設定できる範囲で自由に変更することができます。
ところで、なぜシャッタースピードは調節できるようになっているのでしょうか?
写真というものは、光によって映像化された被写体が、フィルムやデジカメのセンサーに伝わることで撮影されます。
ところが、フィルムやセンサーが受け付けられる映像 ( =光 ) の量というのは一定範囲に決まっており、その一定範囲を越えて光を受け続けてしまうと、受光量過多で白くとんでしまった写真が出来あがってしまいます。
たとえば、↓のような感じ。
そこで、光を伝える量を時間で調節するために考案されたのが「シャッター」です。
フィルムやセンサーにたくさん光を伝えたいなら、シャッタースピードを遅くする。
逆に、光を伝える量を少なくしたいのであれば、シャッタースピードを速くする。
こいういう風に光を伝える量を調節するために、シャッタースピードは調節できるのです。