僕が所属する 彩クリエイト では、パソコンなんでも相談 というのをやってます。
で、先日、そのパソコンなんでも相談に、こんな相談がありました。
「今まで普通に動いていたパソコンが、今日いきなり起動しなくなった。」
さすがに、それでは何がなんだかわからないので、
そのお客さんに、昨日までの状況や現在の状況とかを聞いてみると、
という回答が返ってきました。
その回答でピン!ときたので、次のように返答しました。
「え~と、それはですね、たぶん、パソコン内の電池が切れてるんですよ。」
パソコン内の電池。
みなさんは、パソコン内に電池が入ってるってこと知ってましたか?
そのお客さんは知らなかったようで、
「 え? 電池? ウチ、デスクトップなんだけど…
え? ノートのバッテリーじゃなくて、本体内に電池が入ってるの?」
てな感じで、驚いてました。
ちなみに、↓が、その電池です。
この電池、何のためにあるかといいますと、
「パソコンの設定情報を保持するため」に存在しています。
パソコンの設定情報というのは、現在の日付や時間、および、
Windows や Mac などのOSを起動するために必要となる諸設定です。
これらの情報は CMOS と呼ばれる領域に蓄えられているのですが、
この CMOS は通電状態にないと情報を維持することができません。
必ずコンセントが繋がっていて、かつ、必ず通電しているなら問題ないですが、
コンセントが抜けてしまったり、停電したりで電気供給が止まってしまうと、
CMOS にあるパソコンの設定情報は、あっさりと消えてしまいます。
よって、そういうトラブルを回避し、常にその働きを維持することができるように、
パソコン内部に CMOS 専用の電池があるのです。
たぶん、今回は運悪く「電池切れ&コンセント抜いてた」のダブルパンチで、
CMOS の情報が消えてしまって、“CMOS CHECKSUM ERROR”となり、
パソコンが起動しなくなったのではないか・・・と推測されます。
ということで、
お客さんのお宅にお邪魔し、電池を交換して再度パソコン情報を設定し直したら、
バッチリ、パソコンが起動しました。
まさに、ビンゴ! だったわけです。
ちなみに、この CMOS 周りの挙動は、パソコン ( というか、マザーボード )
の仕様によってマチマチなので、必ずしも今回の対応で復活するとは限りません。
電池がなくても、出荷時の初期値で起動する機種もありますし、
電池があっても、何かの拍子に設定が消えてしまうこともあります。
なので、もし、同じような現象にあって電池交換対応される場合は、
必ず自己責任の下で行ってくださいね。
「電池交換しても動かないんだけど! どーしてくれるんだよ!」
とかいう苦情は一切受け付けませんので。 あしからず。( 笑 )