唐突ですが、カメラの「ズーム機能」って、どういう機能だかご存知ですか?
「ズーム機能って、カメラの望遠機能のことでしょ?」
残念。 違います。
ズーム機能とは「画角可変機能 ( 可変焦点距離機能 )」のことを指します。
簡単に言うと、
「自分が動かなくても、カメラの方で写る範囲を変化させることができる機能。」
というのが、ズーム機能です。
つまり、「遠くのものを大きく写す」という「望遠機能」とは違うものなのです。
ちょっと、例をあげて見ましょう。
下の写真は、ズーム機能を使って、写る範囲を変化させています。
まずは、よく「ズーム機能」として紹介される「広角 から 望遠」のパターン。
「12倍ズーム」とかのサンプルでこういう写真が多いです。
こういう写真からズームという言葉を知ると、「ズーム=望遠」と思いますよね。
次に、これまた「ズーム機能」として紹介される「広角 から 中望遠」のパターン。
「4倍ズーム」とかのサンプルでこういう写真が多いですね。
では最後に、あまり紹介されない「広角 から 広角」のパターン。
こういう写真は「ズーム機能の例」としては、あまり見ないですよね。
もし「ズーム=望遠」と解釈していたら、この写真がズームして撮られているというのは理解できないのではないかと思います。
ちなみに、この写真を撮ったシチュエーションとしては、
「右端のタワーは写したくないけど、自分はここから動きたくない。」
というもの。
つまり、障害物が入らない構図を作るためにズーム機能を使ったということですね。
さて、いかがでしょう?
ズーム機能について、理解できたでしょうか?
まとめると、ズーム機能とは、
「自分が動かなくても、自分の思い通りの構図を作る。」
ための「画角可変機能」であって「望遠機能」ではない、ということです。
ズーム機能について正しく理解できれば写真の幅も広がりますので、
良い写真を撮りたいとお思いの方は、是非、理解してくださいね。