インターネットでホームページを見るときに使う「ブラウザ ( インターネットエクスプローラー や Safari など )」には、キャッシュ機能というものがついています。
この「キャッシュ機能」というのは、一度見たホームページの内容をパソコン内に保存する機能で、 この機能が有効になっていると、ホームページを再訪問した際、いちいちインターネット上のホームページにアクセスすることなく、 パソコン内に保存されたホームページのファイルが表示されるため、結果、ホームページの表示速度が早くなるという利点があります。
最近のインターネット回線は「光回線」や「ADSL」が主流なので、訪問するたびにインターネット上のホームページにアクセスされても、 それほどストレスは感じないと思いますが、「アナログ電話回線」や「ISDN」、モバイル機器などで利用される「携帯・PHS接続」などの場合、 毎回インターネットにアクセスされると表示が遅くなってイライラすることが多々あるので、この「ブラウザのキャッシュ機能」は非常に重宝します。
ただし、弊害もあります。
確かに、表示速度は速くなるのですが、パソコン内に保存されているホームページのデータを表示しているため、そのホームページの「最新の状態」は表示されていないということになります。
よくあるのが、次のようなパターン。
友人が「ホームページを更新した」と言うので見てみたけど更新されてなかった。
「更新されてないよ」と連絡したら、「ちゃんと更新してある」と言われた。
もう一回確認してみたけど、やっぱり更新されていないので、再度連絡してみると、
「こちらのパソコンでは、ちゃんと表示されてる」と言われた。
このような現象が、キャッシュ機能によって、たびたび引き起こされます。
あと、もう一つ問題なのが、ゴミファイルが溜まること。
基本的にキャッシュ機能は、一度見たホームページの内容をごっそりとパソコン内に保存するため、知らないうちに、大量のデータファイルが溜まってしまいます。
しかも、表示したホームページなら何でも保存してしまうので、広告の画像データや間違って表示したホームページのデータなども保存してしまいます。
これを放置していると、ゴミデータのせいでハードディスクの容量が足りなくなってしまったり、一部ブラウザでは、摩訶不思議な現象が起ったりします。
これらの問題を回避する方法は、以下の通り。
これらの方法を知っておけば、キャッシュに関しては問題ないと思います。よって、
友人が「ホームページを更新した」と言うので見てみたけど更新されてなかった場合には、上記の「ホームページの最新状態を表示する」を実行すればOKとなります。
※ それでも更新されていなかったら、それは友人の更新忘れ。( 笑 )
ブラウザのキャッシュ機能は、便利な機能ではあるけれど、不都合もある。
でも、不都合への対処法さえきちんと把握していれば、この機能はとても便利なので、今回のコラムの内容は是非覚えておいてくださいね。