文章を書くとき、文献の内容や誰かの言葉を引用した場合には、
「引用符」というものを使います。
引用符の形式は世界各国で色々な違いがありますが、日本では主に
「鉤括弧」や「シングルクオート」「ダブルクオート」を使用します。
で、その引用符ですが、皆さんはパソコンで文章を入力するとき、
シングルクオートとダブルクオートの開始と終了をちゃんと区別していますか?
シングルクオートとダブルクオートには開始と終了があるので、本来であれば
‘引用文’ とか “引用文”
というように記述するのが正しい形なのですが、パソコンのキーボードでは
それらの前後は分かれて配置されていないので、無意識のうちに
’引用文’ とか ”引用文”
というように、終了側のシングルクオート・ダブルクオートのみで、
前後を閉じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
開始側のシングルクオートとダブルクオートは、
日本語変換ソフト(IME や ことえり等)を有効にした状態で終了側を入力し、
その後、spaceキーを押して変換候補を表示すれば選択することができます。
ところで、上記の話は「全角文字」の場合のこと。
半角文字の場合は、ちょっと事情が違います。
パソコンでは半角の開始側のダブルクオートは入力できないので、
終了側のダブルクオートを使います。
シングルクオートの場合は、開始側にバッククオート(`)を使います。
つまり、半角文字で引用文を書くときは
`Quote' とか "Quote"
と記述します。(バッククオートは shift+@ で入力)
ちなみに僕は、プログラム記述時の慣れもあって、バッククオートは使用せず、
終了側のシングルクオートを使って、'Quote' というように前後を閉じますが、
本来はバッククオートを使うのが正しいようです。
…とは書いたものの、正直なところ僕自身は、
「文章が読みやすければ、特に書式に拘らなくてもいいのでは?」
と思っているので、普段文章を記述する際、あまり書式を意識していません。
でも、知ってて損はしないと知識だと思っていますので、
皆さんも「引用符」の書式について、覚えておかれてはいかがでしょうか?