皆さんは、
「デジカメで撮影した写真をプリントしたら、
なんか妙にぼやけた感じになってしまった。」
という経験はないですか?
「パソコンでは綺麗に見えるのに、プリントしたのはぼやけて見える…」
そういう経験をされたことのある方は、結構いらっしゃると思います。
デジカメで撮った写真を綺麗にプリントするためには、
次の3つの数値を計算する必要があります。
これらの3つの数値を算出するには、次の計算式を使います。
mm × dpi / 25.4 = px
この計算式は、
「とある紙に綺麗にプリントする場合、
どれくらいの大きさの写真データが必要になるか」
を示したものです。
実際に計算してみましょう。
まず、写真を綺麗に印刷するために「出力するデータの精密度」を定義します。
この値は大きい方が綺麗に印刷することが出来ます。
本格的な印刷をする場合は「300dpiから350dpiくらいが必要」とされていますが、一般的には240dpiもあれば問題ないと思います。
次に、出力したい紙のサイズですが、これを仮にA4サイズ (297mm × 210mm)とします。
この場合に必要になる写真データの大きさは、
つまり、A4サイズの紙に綺麗にプリントしたい場合は、2806px × 1984px 以上のサイズの写真が必要ということになるのです。
では次に、計算式を応用して写真のサイズから紙の大きさを計算してみます。
ここでは例として、Canon EOS Kiss Digital X2 で写真を撮ったと仮定します。
Canon EOS Kiss Digital X2 のラージファインで撮った写真の大きさは 4272px × 2848px なので、これを計算式に当てはめると、
つまり、4272px × 2848px の写真データであれば、A3よりちょっと大きいサイズまで綺麗に印刷が出来ることになります。( A3は 420mm × 297mm )
ちなみに、WEB用素材として提供されている一般的なサイズの画像 (640px × 480px) を印刷した場合は、
すなわち、名刺より少し小さいくらいまでの大きさでしか綺麗に印刷できません。
( 名刺は 91mm × 55mm )
いかがでしょうか?
たくさん計算式がでてきたので頭がパンクしてしまいましたか? ( 笑 )
でも、この計算式を使って3つの値を算出できさえすれば、以後、ぼやけたプリントに悩むことはなくなりますので、「デジカメ写真を綺麗にプリントしたい」とお思いの方は、是非とも計算式を理解してくださいね。