神奈川県横浜市中区にある、国の名勝「三渓園」に行ってきました。
「三渓園」は元々、明治時代に生糸貿易で財をなした実業家・原富太郎氏の邸宅でしたが、1906年 ( 明治39年 ) に彼の意向で一般公開されました。
園内は「内苑」と「外苑」に分かれており、その敷地内には数多くの歴史ある建造物が存在しています。( 国の重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟 )
そのほとんどが京都など他所からの移築ではありますが、三渓園の地形に合わせて見事に配置されているため、移築による不自然さは感じられません。
主な見所としては、数多くの歴史建造物 ( 「旧燈明寺三重塔」など ) のほか、梅や桜、紅葉といった季節の植物などが挙げられます。
また、山あり谷ありの壮大な自然や山頂から見る風景も美しく、少し散策するだけでも十分楽しむことができるロケーションになっています。
なお「三渓園」という名は、園内に3つの渓谷があることから付けられたとのこと。
また原氏も、それにちなんで自分のことを「原三渓」と名乗っていたそうです。
簡単にいうと「三渓園」とは、
「お金持ちが自分の土地に、いろんな場所から由緒ある建物を持ってきて作った」
という場所だと思います。
由緒ある素晴らしい建築物が園内の地形に合わせて綺麗に配置されているので、
その様はまるで「歴史建築物のテーマパーク」といった感じです。
よくある「池泉回遊式・日本庭園」などと比べても、
その園内規模や地形、歴史建築物の物量において圧倒的な差を感じます。
なんというか… 「造園にかけたお金が違う」といった感じですね。
ちなみに、私が「三渓園」を訪問するのは、今回が二度目。
どちらも時期的には晩秋期ですが、前回は早朝、今回は夕方の訪問でした。
「三渓園」は歴史建築物と季節の植物が織りなす景観が本当に素晴らしく、写真撮影を楽しむにはもってこいの場所なので、
前回は「早朝の紅葉と歴史建築物」を撮るために訪問し、今回は「夕暮れ時の紅葉と歴史建築物」を撮るために訪問した… というわけです。
なお、私の「三渓園」訪問の感想は、
といった感じです。
まあ、著名観光地の宿命である「行く時間帯によっては人が多すぎて…」
という法則にはバッチリ当てはまりますが、総合的な評価は◎だと思います。
さて、今回紹介した「三渓園」、いかがでしたでしょうか?
散策するにも撮影や写生をするにも良い所だと思いますので、
機会があれば、是非一度、訪問してみてください。