茨城県つくば市にある「つくば植物園」に行ってきました。
ここは、植物の自然史を研究するために国立科学博物館が設置した研究植物園です。
正式名称を「筑波実験植物園」というこの植物園が設置されたのは 1976年 ( 昭和51年 )。 その後、1983年 ( 昭和58年 ) に植物園として一般向けに開園され、2004年 ( 平成16年 ) に「つくば植物園」という通称がつきました。
園内には「日本に生育する植物」や「世界の熱帯や乾燥地に生育する植物」のほか、「筑波山で見られる植物」や「絶滅危惧植物」など、7000種類以上の植物が植栽されています。
( そのうち、実際に鑑賞できるのは約3000種。残りは研究用。)
ロケーションも、それぞれの植物の特徴に合わせて「サバンナ温室」「熱帯雨林温室」、「広葉樹林」「針葉樹林」「砂礫地」「湿地・池」などといった作りになっていて、とてもバラエティに富んでいます。
また、「ハベナリア・メドゥーサ」という非常に珍しいラン科の植物 ( 国内でこの花が見れるのは「つくば植物園」だけとのこと ) や、 サボテンにそっくりだけどサボテンじゃない「エウフォルビア」など、面白い植物がたくさんあります。
「つくば植物園」の訪問は今回が初めてでしたが、すごく楽しむことができました。
珍しい植物が生息しているだけでなく、その植物が生息できる環境も整っているというのが、とても興味深かったです。
その中でも特に気に入ったのは「サバンナ温室」「熱帯雨林温室」の2つの温室。
「サバンナ温室」では珍しいサボテンやエウルフォビアなど変わったモノを見ることができ、「熱帯雨林温室」では、これまた珍しい「ハベナリア・メドゥーサ」を見ることができました。
この2箇所の滞在だけで、2時間ぐらいは時間が経過したと思います。
温室では、写真撮ったり、説明文見たり、まじまじと観察したりといろんな事をしてましたが、全く飽きることはありませんでした。
( ちなみに、メドゥーサの見頃は10月中旬頃までです。私が訪問した時が、ちょうど見頃だったようです。)
もちろん、野外の方も楽しかったです。
時期的なこともあって、派手な花々は少なかった ( 彼岸花くらい ) ですが、ロケーション的にとても充実していたので、散策だけでも十分楽しむことができました。
ただ野外の方は、ちょっと注意が必要かも、と思いました。
というのは、フラフラ歩いていると自分が今どこにいるのか分からなくなってしまうからです。
敷地面積が広く、ぱっと見だと風景も代わり映えしないため、考え事とかしながら歩いていると道に迷ってしまいます。
もちろん、ここのロケーションは「砂礫」や「樹林」などバラエティに富んでいるので、ちゃんと位置を把握して散策していたら、まず道に迷うことはないと思います。
ですが私は… バッチリ道に迷いました。( 笑 )
「帰りの電車の時刻は…」なんて携帯見ながら歩いていたら、
「あれ? ここってさっき通ったんじゃないか?」なんて状況に陥って、
見たような風景の場所をぐるぐる回るハメになってしまいました。( 笑 )
まあ、ポイントポイントにマップ付き掲示板があるので、
しばらく歩けば、すぐに自分の位置はつかめるので安心なんですけどね。
さて、それでは締めの総括を。 今回訪問した「つくば植物園」は、
「いろんな植物生息環境を体験できる、とても楽しい植物園」だと思いました。
私はここが大変気に入ったので、また近いうちに訪問したいと思っています。
皆さんも筑波を訪問する機会があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。