兵庫県神戸市中央区にある「相楽園 ( そうらくえん )」に行ってきました。
「相楽園」は日本の文化財保護法に基づく「登録記念物 ( 名勝地 )」です。
この庭園は、明治期の実業家・小寺泰次郎の私邸として明治末期に造営された庭園で、当初は「蘇鉄園」と呼ばれていました。 のち 1941年 ( 昭和16年 ) に神戸市の所有となり「相楽園」と改称され一般公開されるようになりました。
園内には「池泉回遊式の日本庭園」をはじめ、元神戸市長・小寺謙吉が明治43年頃に建築した「旧小寺家厩舎 ( 重要文化財 )」、
英国人貿易商のハッサム氏が、明治35年頃異人館街に建てた住宅を移設した「旧ハッサム住宅 ( 重要文化財 )」、
江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた屋形船の屋形部分を移設した「船屋形 ( 重要文化財 )」などなど、珍しい物がたくさんあります。
ツツジやモミジなど季節の花々も美しく、その上、音楽ライブや各種展示会などのイベントが催されるなど、見所は盛りだくさんです。
私が本園を訪問するのは、今回が初めてです。
訪問した日は、ちょうど「菊花展」が開催されていました。
(「菊花展」は 11/23 まで開催されています。)
さらに、「旧ハッサム住宅」が内部公開されていました。
(「旧ハッサム住宅」の内部公開も 11/23 までです。)
で、訪問した感想はというと、
「基本的には日本庭園だけど、神戸らしく洋風色が強く漂った場所だなぁ。」
というものでした。
和洋混在の庭園というと、先日紹介した「旧古河庭園」なんかも該当しますが、
「旧古河庭園」が「和洋が溶け込んだように併設されている」感じなのに比べ、
こちらの方は「和洋が分離して併設されている」ような感じを受けました。
まあ、洋の一角「旧ハッサム住宅」は別の場所からの移設だし、もう一つの洋館「旧小寺家厩舎」は「厩舎」なので、日本庭園と分離している感がでるのも当然かもしれないですね。
ただ、分離した感があるといっても景観を損ねているようなことはありません。
「このエリアは洋式、このエリアは和式」と割とハッキリ分離しているので、逆に散策しやすいと思いました。
日本庭園は回遊式庭園らしく起伏に富んでいて、とても風光明媚でした。
いつものようにカメラ片手の散策でしたが、散策中は、
「数歩進んではカメラを構え、また進んではカメラを構え」
の繰り返しでした。( 笑 )
天気が良かったこともあり、光と影が作り出す日本庭園の情景は本当に綺麗でした。
このように、私は今回の「相楽園」訪問を非常に楽しむことができました。
和洋の魅力がたっぷりの「相楽園」、とても良い所だと思いますので、
皆さんも是非一度、訪問してみてください。